こんにちは、みおです。
今回は、NISA口座の開設についてお話します。
所有する株式や投資信託を売却して得た利益には、本来20.315%の税金がかかります。NISAとは、その税金を免除できるとてもお得な制度です。受け取った配当に対する税金も発生しないため、毎月分配金を受け取りたい方にもおすすめなシステム。
しかしこのNISA、どこの金融機関で口座を開設するかで、その後の利益や損失に数万~数十万円もの差が出てもおかしくありません。
そこでこの記事では、資産運用歴1年7ヶ月の私が地方銀行でNISA口座を開設して後悔した理由と、おすすめの証券会社をご紹介します。
※NISAには一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAが存在しますが、この記事では一般NISAを軸にお話をしています。
後悔した理由
NISA口座の開設は、銀行や証券会社で行うことが可能です。私は2020年3月に、地方銀行でNISA口座を開設しました。しかし、わずか数ヶ月でそのことを後悔するハメに……。
理由は取り扱っている商品の少なさと、販売手数料の高さです。知識がついた今だからこそ、この2点はとても重要だと感じており、本気で資産運用に取り組むのであれば、無視できないものと言えるでしょう。
取り扱い商品が少ない
地方銀行でNISA口座を開設したことを後悔した第一の理由は、取り扱い商品の少なさです。
のちほどお伝えしますが、ネット証券であれば2,600本以上の投資信託を揃えている会社もあります。しかし銀行の場合、大手であってもラインナップは500本程度。それが地方銀行ともなれば、100本前後にとどまるケースもあります。また、銀行では株式を取り扱っていないため、取引が投資信託に限られる点も人によってはデメリットとなるでしょう。
販売手数料の高さ
対面で売買を行う銀行や証券会社の場合、購入の際に2~3%程度の販売手数料が発生します。これは購入する我々が、銀行や証券会社に支払う手数料です。
2%の販売手数料がかかる場合、100万円分を購入しようとすると、2万円の手数料を支払わなければいけません。2万円、大きいですよね。できることなら支払いたくないと考える人が多いのではないでしょうか。
そんな販売手数料を支払うことなく購入できるのが、この後ご紹介するネット証券なのです。
ネット証券がおすすめ!
NISA口座を銀行で開設することはおすすめしません。では、一体どこで開設すれば良いのでしょう?
答えはネット証券です。
ネット証券には松井証券やauカブコム証券、マネックス証券などがあり、中でも特におすすめなのが楽天証券とSBI証券です。
楽天証券
2021年7月時点で、新規口座開設数No.1に輝いているのが楽天証券です。一般NISAで購入できる投資信託はおよそ2,600本。米国株式や中国株式、海外ETFなどの購入も可能です。
投資信託の販売手数料は基本無料。さらに海外ETFの買付手数料の全額キャッシュバックを行うなど、投資信託以外もお得な手数料で取引できる点がメリットとなります。
特徴は、楽天スーパーポイントが1ポイント1円として利用できるポイント投資。現金を使わずに資産運用が行えるため、可能な限りリスクを避けたい初心者の方にもおすすめです。
また、積み立て投信を楽天クレジットカードで決済すると、購入額の1%分のポイントが付与されるなど、楽天経済圏で生活している方に嬉しいシステムも備えています。→2022年9月買い付け分より、付与されるポイントが0.2%に減る予定です(2022年2月4日追記)
SBI証券
SBI証券も、楽天証券と同じく2,600本以上の投資信託が販売手数料無料で購入できます。また、国内株式手数料や海外ETF買付手数料が無料となる点も魅力。特に国内株式手数料は、買付・売却ともに0円となるためコストが抑えられます。
2021年6月からは、三井住友カード決済でVポイントが貯まるというサービスも開始。また、Tポイントを100円分から投資信託の買付に利用できたり、2021年11月(予定)からはPontaポイントとの連携をスタートさせたりと、楽天以外のポイントの使用頻度が高い方にもおすすめです。
Vポイントについては別の記事で詳しくご紹介しています。
ネット証券をおすすめしないケース
ここまでネット証券について触れてきましたが、ネット証券をおすすめしないケースもあるため、こちらでご紹介します。
ネットに不慣れ
ネット証券では、自分でパソコンやスマホの画面を操作し売買を行います。そのため、普段ネットに触れる機会の少ない方には難しい場合もあるでしょう。
実際、私も還暦を過ぎた親族のネット証券利用をサポートした経験があります。
窓口で相談したい
NISA口座を開設後、どんな商品を購入していいかわからず不安に感じる方や、窓口でプロの話をじっくり聞きたい方はネット証券には向かないでしょう。
ネット証券にも人気買い付けランキングなどが表示されていますが、購入のタイミングなどを自分で見極めるのが難しいと考える方にも、ネット証券は向かないと言えます。
手数料もラインナップも気にしない
あまり多くはないかもしれませんが、「販売手数料なんて細かいことは気にしない!」「ラインナップが多くても選べないから少なくていい!」と考えている方であれば、お近くの銀行や証券会社での開設でも問題ありません。まずは経験値をためるために開設してみるのも一つの手段でしょう。
NISA口座まとめ
この記事では、投資初心者だった私が地方銀行でNISA口座を開設して後悔した理由と、おすすめの証券会社のご紹介をしました。資産運用は、必ず資産がプラスになるわけではありません。しかし、知識をしっかりと身につけた上で始めれば、それほど恐れる必要はないと言えます。
今では銀行の普通預金金利もほとんどのケースで0.001%程度となりました。銀行にお金を預けておくだけではもったいない!
お金にお金を呼び寄せてもらえるよう、まずはポイント投資を利用するなど、手軽な手段で資産運用を経験してみてはいかがでしょうか。