HSPをカミングアウトされた時の対応方法って?HSP側の考えをまとめてみた

みお

こんにちは、みおです。
今回は、HSPをカミングアウトされた場合の対処法についてお話します。

田村淳さんをはじめ、ベッキーさんや松本人志さんなどの著名人がHSPを公表していることもあり、HSPの認知度は高まりつつあります。しかし、「自分はHSPです」「とても繊細な人間です」などと身近な人から突然カミングアウトされ、戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、「HSPをカミングアウトされたらどう対応すればいいの?」と疑問を持つ方に向け、HSPの視点から対応方法を解説します。

キーワードは……”共感”です。

HSPをカミングアウトするか悩んでいるHSPさんはこちらの記事をどうぞ↓

目次

HSPをカミングアウトされたら

HSPをカミングアウトされる側からすれば、その瞬間は突然訪れるでしょう。HSPについてある程度知識があれば対処もできるかもしれませんが、「HSP?何それ?」「聞いたことあるけど、よくわからない」という方にとって、突然のカミングアウトは戸惑ってしまいます。そのため、もし身近な人からHSPをカミングアウトされたらどうすればいいのか、まずは対策を知ることが重要です。

気にしない

「え?気にしなくていいの?」と思われるかもしれませんが、基本は「気にしなくていい」と私は考えています。カミングアウトした相手がガラッと態度を変える行為は、HSPにとって逆効果です。他人軸で生きているHSPは、「相手に悪いことをしてしまった」と考え、罪悪感を抱くようになるでしょう。

だからこそ、腫れ物に触るような気遣いは不要。まずはいつも通り接してあげてください。

否定しない

HSPをカミングアウトする理由のひとつに「自分のことをわかってもらいたい」という欲求があります。そのため、「HSPは思い込み」「HSPはただの甘え」「他の人だって同じ」など、気質を否定するような言葉は避けたほうがよいでしょう。

「HSPって生きづらいんだね」「HSPだから〇〇が苦手なんだね」と、寄り添う発言をしてもらえれば、HSPはそれだけで喜びます。

HSPにとって重要なキーワードは”共感”です。腫れ物に触るような気遣いは必要ありませんが、否定は禁物。受け入れる姿勢を見せてもらうことで、HSPはあなたを”信頼できる相手”と認識するでしょう。

HSPが苦手なことを知る

HSPは五感(視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚)が敏感です。苦手とするものや度合には個人差がありますが、例としては、

  • 光が苦手
  • 香水の匂いで吐き気がする
  • 服の触り心地が不快
  • 人混みで体調を崩す
  • 大きな音が怖い

などが挙げられます。

これはさまざまなものに脳が過剰反応してしまうためであり、決して甘えではありません。本人の意思ではどうすることもできない反応です。だからこそ、カミングアウトした相手の苦手なものを知りそれを避けるよう意識するだけでも、HSPは”あなたからの共感”を受け止め、嬉しく感じるでしょう。

そもそも相手がHSPかそうでないかに関わらず、相手の嫌がることを避ける努力ができる人は多くの人から愛されるはずです。

過度な要求は拒否してOK

HSPという言葉が一人歩きをしてしまい、ネットでは”自称HSP”なんて言葉も見かけるようになりました。HSPは病気ではないため、診断は自分自身で行います。結果、「HSPだから仕方ないじゃない!」というように、HSPを理由に我がままを言う人も出ているようです。

本人がHSPなのか、自称なのかはわかりません。しかしHSPを理由に自己主張を繰り返す場合、それはもはや気質ではなく人間性の問題になってくる気がします。そのため、HSPを理由に過度な要求や理不尽な物言いをしてくる相手とは距離を置くことをおすすめします。

HSPと関わる際の注意点

ここからは、HSPだとカミングアウトされた後の、相手との関わり合い方についてお話します。「身近にいるHSP気質の人のために、自分がどうすればいいか知りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

苦手なことを避ける

大切なのは相手が苦手なことを把握し、避けてあげることです。一緒に住む家族が音に敏感であれば、”静かに歩く・扉の開け閉めを優しくする・大声を出さない”といった点が挙げられます。

光に敏感な私ですが、同じくらい音にも敏感です。実家暮らしだった際、母親の足音があまりにもうるさくて「もう少し静かに歩いてほしい」とお願いしたことがあります(当時HSPの自覚はありません)しかし母親からの返答は「これでも静かに歩いてるじゃない!アンタのほうがうるさいわ!」でした。

横で聞いていた弟も「お母さんの足音がうるさい」と援護してくれましたが、母はまったく聞く耳を持たず。27歳で実家を出るまで、私は母の足音に苦しみ続けました。

音に敏感なHSPが身近にいる方は、こうした点を意識してみるとよいでしょう。他にも、キツイ匂いを避けたり部屋の整理整頓をしたりなど、できる範囲で協力してあげてください。

疲れやすいと知る

HSPは脳が敏感で過剰な働きを続けているため、体力的な疲労以上に脳の疲労が蓄積しやすいです。そのため、「友人と遊びに行った妻が、帰宅後に家事をせずに寝てしまった」と、いうケースも出てきます。

旦那さんからすれば「楽しんできたのに家事をおろそかにするなんておかしい」と感じるでしょう。しかしHSPは、どんなに楽しい時間であっても脳の負担となり疲労します。HSPは非HSPに比べて休憩時間や睡眠時間が多く必要であるため、「疲れているから休ませてあげよう」という包容力のある相手であれば、HSPも居心地の良さを感じられるでしょう。

割り切りも必要

恋人や家族、親友など、大切な存在にHSPをカミングアウトされたのであれば、「相手を気に掛けてあげよう」「自分にできることを調べてみよう」という気持ちになるかもしれません。しかし、これが同僚や部下・知人など、それほど親しい間柄でない場合、カミングアウトされた側も「そんなこと言われても、こっちだって……」と感じるケースもあると思います。

そんな時は、記事冒頭でお伝えした通り”普段通り”が一番です。HSPの私からすれば「みんなに共感してほしい」「興味を持たれないのは寂しい」というのが本音ではありますが、「HSPを理由に甘えないでほしい」という非HSP側の意見もうなずけます。だからこそ、「いちいち相手の苦手なことを気にしてなどいられない」と感じる場合、頭ごなしに否定するような態度は避け、あとは普段通りに過ごしましょう。

HSPをカミングアウトされた場合の対処法まとめ

この記事では、HSPをカミングアウトされた場合の対処法と注意点を解説しました。視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚からの刺激がストレスになることも多いHSPは、非HSPに比べ疲れやすい点が特徴。

HSPをカミングアウトされた時のキーワードは”共感”です。

あなたが「相手のためにできることをしてあげたい」と考える優しい人であれば、HSPが苦手なことを知り、それを避けるだけでも充分。HSPとの付き合い方で困っている方は、ぜひ”共感”を意識して接してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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