こんにちは、みおです。
今回は、猫の肥満チェックや簡単にできるダイエット方法のお話をします。
「うちの猫、もしかして太り気味?」と悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか?猫の適正体重は、猫種や個体により変わるため無理もありません。
そこでこの記事では、猫の体形チェック法をご紹介します。今日からできるおすすめのダイエット法や予防法なども併せて解説するため、ぜひ参考にしてください。
あなたも愛猫について理解を深めてみませんか?↓
猫の肥満チェック方法
生後12ヶ月以降の猫の標準体重は、3.0~5.0㎏と言われています。しかし一概に”猫”と言っても、マンチカンのような小型種からメインクーンのような大型種までさまざまです。オスとメスでも差異があるため、体重はあくまでも目安と言えるでしょう。
では、猫の肥満チェックはどのように行うのか?それはボディコンディションストア(BCS)という方法で確認することができます。目視および手で触れて行う確認方法で、理想体重をBCS3とし、5段階で測定します。
- BCS1(痩せ)
- 上から見て腰が深くくびれている。横から見て腹部の釣り上りが顕著。
- BCS2(やや瘦せ)
- 上から見て腰のくびれが最小。背骨と肋骨が容易に触れる。横から見て腹部の釣り上りはわずか。
- BCS3(標準)
- 肋骨は触れるが、見ることはできない。上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが僅かに見える。横から見て腹部の釣り上り、脇腹にひだがある。
- BCS4(やや肥満)
- 肋骨の上に脂肪がわずかに沈着するが、肋骨は容易に触れられる。横から見て腹部の釣り上りはやや丸くなり、脇腹は窪んでいる。
- BCS5(肥満)
- 肋骨や背骨は厚い脂肪におおわれていて容易に触れない。横から見て腹部の釣り上りは丸く、上から見て腰のくびれはほとんどない。
※環境省ホームページ(環境省_パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」 [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp))を加工して作成
この方法であれば、簡単に猫の体型を確認することができます。また、定期的に行うことで猫の変化に気付きやすくなるでしょう。
太りすぎが原因で起こり得る病気
肥満により発症リスクが高まる主な病気は以下のとおりです。
- 脂肪肝
- 分かりやすい症状が出にくい。食欲の低下・体重減少などは要注意。
- 肝硬変
- 初期は無症状。重度になると食欲不振・嘔吐・下痢などの症状が出る。
- 心筋症
- 血液の循環が悪くなり、全身的に様々な障害が出る。
- 糖尿病
- 水を飲む量が増え、尿の頻度が増す。重度になると、食欲不振・嘔吐・下痢などの症状が出る。
- 椎間板ヘルニア
- マンチカンのような胴長短足の猫が発症しやすい。立って歩けない・排尿ができないなどの症状が出る。
初期は症状が出にくい病気も多く、最悪の場合死に至る可能性もあるため注意が必要です。
太ってしまった猫は動くことが億劫になり、運動不足が原因でさらに肥満を加速させるという悪循環に陥ります。愛猫に元気で長生きをして欲しいと考えるなら、太りすぎを防ぐため、飼い主さんによる健康管理が必須と言えるでしょう。
猫の太りすぎ予防法と簡単なダイエット法
ここからは、猫の太りすぎを予防する方法をお伝えします。加えて、我が家で実践している簡単なダイエット法もご紹介するため、参考にしてください。
食事量で予防
愛猫が適正な体型を保てるよう、普段からフードの与えすぎに注意しましょう。フードの適量は、餌の種類や猫の体重によって変わります。商品の袋や箱に目安量が掲載されているケースが多いため、あなたの愛猫に合った量を測って与えるのがベストです。
また、置き餌をしているご家庭の場合も1日の摂取量は守らなければいけません。お皿にフードが無くなっても、1日に与える量に達していたら追加するのは控えましょう。
ダイエットフードで予防
太り気味の猫にはダイエットフードがおすすめです。ただし、飼い主さんの判断でフードを選ぶのは禁物。
肉食の猫は、1,000kcalの食事に65gのたんぱく質が必要と言われています。栄養が偏ってしまうのは危険です。購入前にかかりつけの獣医さんに相談し、あなたの愛猫に合ったものを選んでください。
運動で予防
猫の肥満予防に運動は欠かせません。運動のポイントは、遊びを狩りに見立てること。猫には狩猟本能があるため、欲求を満たしながら楽しく運動できる方法を取り入れましょう。
運動は、”5分遊んで休憩”を1セットとするのが基本です。1日に3セットほど遊びの時間を確保することで、ダイエットにつながります。
「忙しくてそんな時間が取れない」という場合は、愛猫が一人遊びできるオモチャを用意してあげても良いでしょう。
ただし、大切な猫のために1日に1セット程度は飼い主さんが自ら遊び相手になってあげてください。
簡単にできるダイエット方法
「どうしてもオモチャに喰い付かない!」「寝そべって手を動かすだけで、起きてもくれない!」なんて悩みを抱えている場合、フードをオモチャ代わりにして走らせるという方法があります。これは、我が家のポッチャリ猫に実践したダイエット方法です。1年間で300gの減量に成功した実績もあります。
やり方は簡単。カリカリを獲物に見立て、1粒ずつ投げたり階段から落としたりするだけです。オモチャに興味を示さない猫でも、フードならば飽きることなく追いかけてくれるでしょう。
飼い主は座って手を動かすだけでもOK。筆者もリビングでテレビを見ながら、愛猫のためにフードを投げる日々です。”獲物を狩って食事をする”という猫の本能も満たされ、楽しくダイエットを続けられます。
「うちには階段も無ければフードを投げるスペースもない」という場合、フードを部屋に点々と設置し、猫に歩きながら少しずつ食べてもらうなどの工夫をするのもおすすめです。
ダイエットに無理は禁物!
ダイエットに運動は必須ですが、過度な運動は危険です。理由は、猫の足腰や心臓に負担をかけてしまうため。なかなか動いてくれない猫の場合、運動量は様子をみながら徐々に増やしていきましょう。
猫の好みのオモチャを探したり遊び方を変えたりして、無理のないダイエット方法を見つけることがおすすめです。
うちの猫は太りすぎ?まとめ
愛猫が肥満だと薄々気付いてはいても、対策を施せない飼い主さんもいらっしゃるでしょう。しかし、それは決して猫のためになりません。
猫を飼っていれば、「可愛い愛猫には元気で幸せに生きて欲しい」と思うのではないでしょうか?忙しさを理由に健康管理を怠っては、その望みが絶たれてしまう可能性もあります。
愛猫が元気で幸せな生涯をまっとうできるよう、適度な運動と食事の工夫により、健康管理をしてあげることが大切です。